双極性障害を乗り越える力を得るために知っておきたい7つのこと

双極性障害を乗り越えるために知りたいこと

周囲が気遣うべきこと

双極性障害を患っている人にとって、自分自身の感情をコントロールすることは難しいです。そして、その不安定な感情を察して、支えていくことができるのは周囲の人間だけです。周囲の人間との関係が無くなる可能性が高いのが双極性障害であることを考えると、家族などの身近な人間を始めとした、周囲が気遣うべきことがたくさんあることに気づくことができます。

罹患者自身が鬱状態と躁状態においてそれぞれ気遣うべきことがあるのに対して、周囲の人間もそれぞれの状態において気遣うべきことがあるといえます。
鬱状態の時には、患者の感情がもともと動きにくい状態であることを理解して、必要以上に声掛けをしようとしないことが大切です。距離感を取りつつも、きちんと見守っているのが優しさの形であるといえます。
頑張れという言葉をかけないほうが良いということは以前から述べられていて、一般的に認知されている対処法であるといえます。ですが、そればかりではなく大丈夫なのかしょっちゅうヒアリングすることも、また、気晴らしをしに連れだそうとし過ぎることも、いずれも行わないほうが良いことです。
患者自身が自分のやるべきことに優先順位を付けられない状態にあり、頑張り方がわからない状態だから、頑張れという言葉は心をえぐるばかりか、頑張れない自分を否定してしまってさらに症状が悪化する可能性があるといわれています。
さらに、気晴らしをする楽しさや意味を見出せないのが鬱状態の心理状況であり、大丈夫だと聞かれれば大丈夫じゃなくても大丈夫だと答えてしまうのも鬱状態の心理状態です。ですから、これらの症状が見られるときは患者との距離感を適度にもち、寄りかかりたいと思った時に寄りかかって良いと思わせることが大切です。

躁状態にある場合は、攻撃性が見られるようになる傾向がよく現れます。そして、その攻撃性の弊害を被るのは最も近い距離にいる人間、すなわち家族です。
ですから、双極性障害を罹患した患者と暮らす家族は、心理的に疲弊してしまうことや、実際に身の危険が及ぶことも懸念されます。
心理的に疲弊した状態では躁状態の患者が起こす行動を受け入れることは難しく、患者との人間関係自体が悪化してしまう危険性が有ります。また、躁状態の患者が暴力に訴えた時に、自分が我慢することが正しいと間違った対処をしてしまう可能性もあります。
そうではなく、躁状態にある患者が間違った行動をしたときはきちんと静止して、冷静に注意をする必要があります。そのうえで、きちんと病院に連れて行って相談をしてもらうことが必要です。
躁状態においては、毅然さを持って患者と向き合う姿勢も必要であることを忘れてはいけません。